ハイコンセプト 「新しいこと」を考え出す人の時代 ダニエル・ピンク(著) 大前研一(訳) 「第四の波」の荒れる社会で、生き残るためには、クリエイティブな発想が必要で、これは右脳主体の頭を使うことが必要だという事だ。これまでの左脳に完全依存の論理のみに頼るのではなく、右脳で「六つの感性」を磨き、「第四の波」に乗る。 「六つの感性」とは、 1.「機能」だけでなく「デザイン」 2.「議論」より「物語」 3.「個別」よりも「全体の調和」 4.「論理」ではなく「共感」 5.「まじめ」だけでなく「遊び心」 6.「モノ」よりも「生きがい」 の6つ。 今は、「MBA」にかわり「MFA(Master of Fine Art)」が注目されてるらしい。それに、「MET(Master of Entertainment Technology)」というものもあるらしい。 ビジネスにアートを取り入れる。いやむしろ、僕はビジネスだってアートだと思う。(アートというものの定義が何かってのもあるけどね。) 考えようによっては、何の制約もない社会で、何をコンセプトに事業をどう立ち上げていくか。こんなに面白みのあることはないような気もする。(実は、制約があるんだけど、この制約の中でどうすれば実現可能かを考えるのもまた楽しい。) おそらく、昔から著名な経営者は、ここに書かれているようなセンスを持っていたのだと思う。自分で、物語を作り出す力を。 特に最近は、教育の影響なのか、創造することが苦手になってきている気がする。答えを与えられることに慣れすぎて、正解の無い世界で自由に発想をすることがてきなくなっている。これが、訳者の大前さんも危惧くている日本の現状なんだろう。 クリエイティブな発想を「右脳」を切り口として、書かれ、いろいろと遊び心が盛り込まれている本だ。 |
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